園だより



 
   
    園 長 の お た よ り    
   
     第58回  卒 園 式           園長  記


           


 3月9日(木) 51名の子どもたちが巣立っていきました。
天候にも恵まれ、2時間近くに及ぶ式典も、参列者の大人が驚き感心するほど、静かな中にも意欲あふれる姿を見せてくれました。

 プロの演奏家が入って26年になり、オペラ歌手が加わって19年目になりました。
一回目は演奏家集団も “幼稚園”?と不安を持っていたのを思い出します。

 園としては、それまでに “わらべうた” でしっかりと歌い込み自信を持っていたので、プロとのぶっつけ本番も何一つ不安なく当日に挑んだものでした。
それ以降、弦楽四重奏、ピアノトリオ、等演奏の形を変えながらも現在に至っています。
この何年かはピアノ&フルートで子どもたちの耳と目を楽しませてくれています。
今年は p.鎌田史子 fl.大塚裕紀子 sop.小西潤子のメンバーです。

 わらべうたはある時期何となく頼りないとか不安がられたこともありましたが、人間の持つ声はこのようにこのように素晴らしいのだということを、オペラ歌手によって知らされ “声” を考えてもらえる一つのきっかけになったのではないでしょうか。

 「声も楽器である」ということが、少しずつ伝わり出したのも卒園式の側面でもあったかも知れません。

 その当時(今も変わりませんが)小さい子を持ったお母さんたちにとって、演奏会へ行くというのは至難の業ですから、開式前の20分程をミニミニコンサートにして、せめて子どもが教室にいる間は、気分に浸ってもらおうと企画したものでした。

  今年は プッチーニのオペラ 「ジャンニスキッキ」 から 
    “私のお父さま” 


  中田喜直の歌曲集より “向こう向こう” 
  “風の子ども” “た〜んきぽ〜んき” 




  ズイチンスキーの “ウィーンわが夢の街”で 
  楽しませてもらいました。
      


10:00   口笛吹きの仔犬 にのって園児の入場です。



  腕を振り、しっかり前を見ている様子は、
  頼もしくもあります。

 
     
・園歌斎唱  

 ここからさっそく演奏者とのぶっつけ本番となりますが、子どもたちは耳を立て、サッと歌い込んでいく姿に胸をなで下ろしました。
後で聞くとピアニストの方もこの出だしで、よしッ!と感じると共に、日前の子どもたちの音楽レベルと、音楽が好きなんだなというのを掴むことができたと話しておられました。

・卒園証書授与
 
 演壇に上がってくる子どもたちは、ハキハキ
 とした態度で、“ありがとうございました” の
 一言は、ホールに響き渡っています。
 父母席にまで、十分届いていることでしょう。
 証書の中には、担任から聞いた一言を、園長  の手書きで短冊にしたためています。

ちなみに “卒園証書” も一人で取り組んでいるのであります・・・。
この間約35分ピーンと緊張感が漂う時間帯となります。
 
 園長の一言に、うん!と頷いたり、ニコッと笑ったり、肩の力が取れて自分の席に戻る子どもたちです。

・園長式辞

 子どもたちの成長を讃え、これからの活躍に期待と希望を述べ、父母への御礼と未来に託す言葉があります。

・会長祝辞

 子どもたちへのお祝いを頂き、巣立つ喜びと小学生への期待、父母の方々への御礼と教職にまでお言葉を頂き感謝至極に存じております。

 それにしましても、園児、父母全員が聴き入る長いお祝辞を頂き、殆ど原稿もなくお話しされ、園史に残る素晴らしいスピーチに一同、時の経つのをしばし忘れたのであります。ありがとうございました。

・音楽のプレゼント

 いよいよ演奏者と子どもたちとの歌の響きあいです。

1、あおいそらにえをかこう 
   〈ピアノとフルートの伴奏で気持ちよさそうなスタートです〉
  − 今年初めて入る曲で、劇の会フィナーレでも歌いました。

2、ハッピーチルドレン − これも初めての曲で、ここからソプラノの小   西潤子さんが一緒に歌ってくれます。
  この声は?と一瞬子どもたちは驚きますが、自分たちも!と一層き   れいで張りのある歌声を聞かせてくれます。
   まわれ右で父母席を向いて歌いますので、お母さんたちは、もうウ  ルウルの状態です。

3、スマイルアゲイン − 子どもたちに声の素晴らしさを知ってもらう為  に、歌手に演奏してもらいます。
  今年はちょっと難しかったかな?

4、あしたははれる − この曲も父母席を向いて歌い、聴く方としては  ググーッと胸にこみ上げてくるものがあるようで す。
  “かーなしくて”で始まり非常にテンポのよい  曲で、後半の“すきだから、きみがすきだから” の辺りへくると思わずホロリとさせられます。
 式も盛り上がりを見せてくれます。

5、ともだちになるために
  “ともだちになるために、なるために、人は出会うんだよ”と歌い始め  、園生活で培ってきた人間関係−仲間のことを思い浮かべながら、
  しっとりと歌っていきます。
 
6、ロマンチストの豚
  今まではソプラノ2人で、“猫の二重奏”で大いに沸かせたものです   が、今年はソロということで、この曲となりました。
  子どもに聴かせてもらう曲は、やはり、声の凄さと楽器と変わらぬ
  演奏に、よし、ボクたち、ワタシたちもと力をもらうのでしょうね。
  きれいな声だった!すごかった!楽しかったと話してくれた子どもた  ちでした。

7、空より高く 螢の光 変奏曲ですね。
  メロディを聴きながら幼かりし頃を想い出すのでしょうか。
  “人は空より高い心をもっている・・・”二番は”人は海より深い心を
  もっている・・・”と聴こえてくると ポロポロからボロボロという席に
  変わっていきます。

8、思い出のアルバム  
  これはよくご存知の曲ですから思い描くことも多いことでしょう。
  教師たちとの交互唱に、これまでの生活を振り返り走馬燈の様に
  色々な想いが駆けめぐっているのではないでしょうか。
  この曲を含め4、5、6はこの数年間歌い継がれてきています。
  いい曲ですよね。

9、修了の歌
  卒園生、先生、在園生で歌い、最後には贈る言葉と返礼で幕を閉じ   ました。

10、退場は 
  崖の上のポニョに大喜び。
  元気いっぱいの足どりで各教室へ。
  年中児たちも歌と拍手で廊下での見送りとなりました。

11、父母退場
  今年は“今日の日はさようなら”で大団円となりました。
  一人一人子どもへの思いを胸に、元気に旅立つことを祈るばかりで   す。
                            

 思い起こせば、30数年前ベビーブーム世代の卒園式。
 活気があると言えばそれまでですが、なんとも賑やかな式に出会いました。
これは何とかしなければと考えたのが、保育と深く関わりをもった一歩ではなかったかと思います。
集中し、卒園する自分たちの一番大切な日だと自覚してほしいと・・・。
  
 その為には、日常の保育の見直しが必要と考え、教師たちとの格闘の日々であったように思います。

 かなりのまわり道をしてきたように思いますが、しっかりと人の話を聞ける子どもに育ってきたことや、身のまわりのことは、自ら責任をもって行動できると共に仲間を大切にする心も大きくなってきました。

 地味で地道な日前の保育ではありますが、
 子ども、父母、教師が手をつなぎ理解し合う
 素晴らしい日々をつくり上げてきたものと感謝
 しています。ありがとうございました。



     最 後 の 参 観 日           園長  記

 年中なでしこ組(音楽−わらべうた)以外はすべて、健康、体育の
領域を取り組みました。
前回は音楽を取り上げましたので、今回は、健康、体育を書いてみ
ます。

 3月9日(月)              年中 あやめ組

活  動

・リレー
・マット(連続前転)
・とび箱(4段・よこ・たて)

〈ねらい〉

・バトンタッチを正確にして、インコーナーもわかり、思いきり走る
 ことを楽しむ。
・助走、ふみきり、とびこし、着地のリズムを確かにして、飛び越すこと
 を目指す。
・体を思いきり動かして、のびのびと楽しむ。
・手と頭のつく位置を確かにして、連続前転を楽しみ、柔軟性を養う。
・飛ぶタイミングを理解して、自分なりの目当てを持って、連続跳びを
 目指す(縄とび)

○なわとび
 運動場で横1列に並び、取り組んでいった。
 大体がリズムよく飛べ、お母さんたちからは「うわぁ、とべるように
 なっている」という声も聞かれた。

○リレー
 2チームに分かれ、自分達で走る順番も考えて取り組み、いい
 競争となっていた。

○マットを楽しむ
 手のひらの力がやや弱いケースもあるが、教師の補助で、連続し
 て前転を楽しんでいた。

○とび箱
 助走、ふみきり、とびこしのリズムもよく、積極的に取り組むことが
 できた。

 3月10日(火)              年長組

活  動
 
・サッカー
・マット運動 「前転、開脚前転 」
・とび箱

〈ねらい〉

・ルール(スローイン、ゴールキック、コーナーキックなど)を理解して
 ゲームを楽しむ。
・同じチームの子にパスをしたり、名前を呼んだりしてチームプレーを
 大切にして取り組む
・手や頭のつく位置を確かにして、きれいなフォームでまわる。
・助走、ふみきり、とびこし、着地のリズムを確かにして、きれいにとび
 こす。
・のびのびと体を動かす楽しさを味わう。

○サッカー
 女の子たちは、もう少しというところでダメ押しがきかず、得点シーン
 はなかったが、いつもよりは積極的に動き、走り、ゲームを楽しんで
 いた。
 男子はドリブルシュートのケースが多く、得点に結びつくケースがあ
 った。
 パスは未だ難しい面があるが、点が入ることで、ゲームそのものが
 盛り上がりを見せていた。

○マット
 膝もしっかり伸びて、柔軟な体を感じさせてくれた。
ポーズも決まりきれいに取り組めていた。

○とび箱
 少しはりきりすぎた面もあるが、自分の力にあわせて、4段、5段、
 縦、横を選んで、とびこしていた。
 年長となると、助走、ふみ切りが一段と強くなってきている。

年少組

活  動

・フープ
・グーグーパー

○マット
 ・マットの準備
 ・幅とび
 ・2人組横転

○とび箱
 ・とび箱の準備
 ・5段のとびのり、とびおり
 ・1段とびこえ
 ・3段横とびこし

〈ねらい〉

・のびのびと身体を動かすことを楽しみ、1人ひとりの意欲を高める
・体の柔軟性、機敏性、跳躍力を養う
・助走、ふみきり、とびのり(とびこし)のリズム、フォ−ムを確かにして
 とびこしを目指す
・友だちを応援したり、準備、片付けを協力して取り組んでいく中で、
 子ども同士の関わりを深める
・フープ
 普段蹴飛ばすこともあったが、しっかりジャンプして飛ぶことができた。
・マット
 2人組横転は しっかりと手をつなぎ、ゆっくりと転がることができた。
 幅跳びも、マットとマットの間に落ちながらも楽しんでいた。
・とび箱
 5段のとびおりは、手をとってあげるケースもあるが、思い切って飛び  降りていた。
 3段とびこしは、いつものように、意欲的に取り組めていた。

健康、体育と言われているように、この領域では、ともすれば、体力、
体格的なところに目が向いてしまいます。
3才児の中でも出てくるように、準備や片付け、仲間のことという視点
をしっかりと持って取り組むことにもポイントを置いてきました。

もしハンディをもった子がいればどのように考えるかを、みんなで話し
合った時期もありました。
 体プラス思考力を養うことも大切な側面であると考えています。

 体育的な部分では、系統性を重視してきましたから、各クラスには、
マット、とび箱は日常的に用意されています。
3才の時から、あそびの中でも関わることで、4才5才への道筋をつけ
てきたと考えています。
一歩間違えば、事故につながりますから、子どもの意識を育てると共
に、教師の配慮も大切な仕事になります。

 玄関を入った右上に、オークレーで造った、サッカーの絵が飾られて
います。
もう34年ほど前の物ですが、Jリーグもなく、サッカーが注目をあびな
い頃から、取り組んでいたのがわかります。
野球王国和歌山?ではラグビー、サッカーは不良視されていた側面が
ありましたから、その当時園でサッカーは少し勇気のいることでした。
先生たちも全く初めてで、よくここまで伝えてきてくれたものと思います。

長い歴史の中で、子どもたちの技術も伝わり、ドリブルは本当に上手
な子も出てきました。
パスはまだ難点がありますが、意識は育ってきています。
今は女の子もボールを追いかけ、ゲームを楽しむ姿が見られます。

どうしたら勝てるか?どのように人を配置するか、相談したり、注意し
あったり、時には反省の会ももったりしています。
球技の良さを自然な形で受けとめている、子どもたちです。

リレーも驚くほど、皆んなの中に入ってきています。
かつて3才児は、直線かけっこでしたが、今では、トラックをまわって
いくのが、普通になってしまいました。
4才児までが、バトンゾーンで、インコーナーの話しをするまでになって
いますから、子ども同士が伝えあう力はすごいものがあります。

日常的にも、リレーを楽しんでいますから、走る時の体つきはきれいな
姿になってきています。
この取り組みの中での相談話し合いもすごいですよネ。
いわゆる作戦会議を含めてお互いをぶつけ合っています。

以上ざっと通りましたが、生活の基盤となる体の重要性は言うまでも
ありません。
子どもたちはこの1年又逞しくもなり、ぐんぐん伸びる体と心を私たちに示してくれました。


    素晴らしかった 劇の会          園長  記

 ハンカチで思わず涙をぬぐったお母さんたち。
目の前で演じているのは本当に我が子なのだろうかと、一瞬目を疑っ
たことでしょう。

そうなんです!
皆さん方のお子さんが、思いきり体を動かし、複雑な約束事のある劇
を、いとも簡単に、やり遂げているのです。

 私たちは 「わかりあえない」というところからのスタートを確かめ合
い人間関係がどのように育っていくのかを大切にしてきました。
少しずつ 「わかりあえる」という事を経て、心の底から「わかりあえる
ために」1年又は3年の締めくくりに表現活動 − 劇をおいてきました。
全クラスが劇にとりくみ 「劇の会」となって 30余年が経ちました。

 年を追うごとに子ども同士の中で伝え合い 学び合うことも多くなり、
今では劇をする楽しみを 自然な形で身につけるようになっています。

 本来表現することを喜び 友だちの輪を増やしていく彼らにとって、
ホールの舞台は、気持ちを切りかえていく上で一つのきっかけとなる
のでしょう。

見てもらう喜びが 一人一人の活動を支えていく力にもなり、次には
他のクラスを見学する意欲にもつながっていきます。

 年長組の子どもたちは、小さい組の取り組みを見て、可愛らしい!と
いう気持ちと、あんなにがんばっているから、自分たちもしっかりしよう
という自覚も芽生えると共に、年長組同士の見学は、劇のポイントを
学びとろうとしています。

 年中、少組は それぞれ大きい組を見ることで、憧れと次は自分たち
・・・と大きな励みになる機会ともなります。
普段の練習を園長が見に行くと 凄く喜んでくれ、ほめられることも
期待しているところがあります。

 前にくらべて こういうところが上手になったね!と具体的に話すと
納得をして、次に生かしていこうという顔つきをしています。

たまに私が目をつぶっていると、園長先生 寝てるで!と厳しい一言が飛んできます。
しっかりみてほしいという子どもたちの願いが 時々 飛んでくるので
す・・・。
そして最後は お家の人に見てもらいたいという気持ちがひしひしと
伝わってきます。

 お母さん喜ぶかなァ、びっくりするかなァ 等々 子どもたちなりに
想像をふくらませながら 当日を迎えることになります。

総合芸術と言われるように、言葉、音楽、絵画、造形、体を含めて、
様々な要素が 取り込まれている表現活動と言えます。

そのスタートに 始めに書きましたが、「わかりあえない」というところ
から 日常の生活を通し、どう理解し、「わかりあえる」仲間をつくりあ
げていくかを考えてきました。

劇もその大切な一端を担うとりくみではないでしょうか。
複雑な約束事を 最後まで進める為には、人間関係がより深いところ
で からみあっていくことで成り立っていきます。
それは小さい子どもたちと言えども、しっかりとつながりあい、分かりあ
うことで、目前の「劇」活動は、長い歴史を刻んできたと考えています。

本当に素晴らしい劇の会でした。
普段をしっかりと見てきただけに、子どもたちの姿に、思わず涙する
場面もありました。

来年も又、いい会にしようねと言葉をかけたいと思っています。



     劇 の 会 へ 向 け て         園長  記


 いよいよ、その日を迎えようとしています。
以前はお遊戯会や生活発表会と呼ばれていたこともありましたが、
今は「 劇の会 」となって32年になります。

 表題そのものが示すように、劇なのです。
その上に、3学期も押し迫ったこの寒い時期ですが、子どもたちの生
活を締めくくる一年として見ていきたいと考え、あえてここを選んで取り組んできました。

 年長組にとっては、少なくとも3年又は2年間の締めくくりと位置づけ
ています。
 
 長年培ってきた表現活動(劇)がすっかり生活に定着し、どこからともなく劇をしよう!という言葉が飛び出てきます。

 特に月毎の誕生会では、寸劇やペープサード、人形劇など、拙いけ
れども、子ども自身の手で演じられ、つくり上げられていきます。
大人から見れば、ウーン?とうなりたくなる時もありますが、ぐっと我慢
して?? ここは任せていくことが、次へのステップとなり、少しずつ階段を登ることになります。

 一年を通して劇的表現が身についている子どもたちにとっては、3学期に入れば、さあ、劇の会! という気持ちが強くなってきます。
 
 新入の3才児にとっては、初めは何なのだろうかという感じもありますが、満3才児経験の子どもたちや、先生との会話の中から、おぼろげながらも身近にとらえられるようになります。
そして、予行の頃にはすっかり表現する楽しさを身につけ、友だちと楽
しむ姿が見受けられます。

 4才児はこれまでの経験を生かし、ハキハキとした表現を楽しみ、体
の動きもすっかり年長児に追いついて来ているのが見てとれる時期と
なります。
内容的にも次は年長さんのようなものをやりたいという気持ちも強く、
ある種の安定感を伝えてくれるようになりました。

 行事の柱として、うんどう会 − 体の大切さを。
作品展(ひのくままつり) − 心の思いを形にして。
そして 劇の会 − 表現する意味を考え、総合芸術的な要素を大事
にすること。 を位置づけ、ある程度の時間をかけて取り組みを進めて
まりました。

 その道は先ず 行事ありきではなく、一年一年目標に向ってどういう
力を発揮してくれるのかを確かめ、修正を手伝い、推進するバネをしっかりと支えてきたと思います。

 この年度最後の行事 − 劇の会も、目標に到達する楽しさと成就
する喜びを胸にすばらしい一日を迎えるのでないかと考えています。
当日は静かに見てあげて下さい。 − これが子どもへの最高のプレ
ゼントなのです!とお願いしてきました。

 父母の皆さんの真摯な雰囲気に引きずり込
まれるが如く、子どもたちは演じきってくれます。
見所(観客)と演じ手のすばらしい呼吸を今年も大切にしていきましょう。



    ちょっと一休み ・・・ 図 書 室    園長  記

   
 
 本館の階段を上がった右側に位置してい
 ます。
 子どもの絵本を集めだして 今では貸し出
 しも日常的になっています。

 
歴史は昭和53年10月14日ですから 今年で31年目になるのでし
ょうか。
蔵書は約3000冊
    
          
  その当時 絵本を購入するのが難しく、
  東京へ出た時などに まとめて買ったのを
  覚えています。

  ちょうどその頃 絵本の読み聞かせのよう
  な運動もあり、絵本専門の店が全国的に出
  てくるようになりました。

  その一つにクレヨンハウスがあり、先生たち
  と行った時、落合恵子さんのサインをもらっ
  たこともありました。
  (今も大切にしています・・・・・。)


残念なことに、絵本の店はクレヨンハウスぐらいになり、殆どが大型書
店に取って代わられたのが現状と言えるでしょう。

それはさておき、我が園では、父母の方々の理解もあり、折りにふれての新刊本の寄贈を受け、蔵書3000冊という 立派な図書室になりま
した。  

  お話が好きで、絵本が大好きな子どもたち。
  その中から劇活動へと広がりを見せてきて
  くれた歴史があります。 
  そしてこの何年かは話をきくということもす
  っかり定着し、楽しい時間の一時となって
  います。


お母さん方も図書委員がおられ、父母への貸し出しを行っています。
もっともっと絵本を通しての活動が広がっていくよう地道な活動を続け
ていきたいと願っています。


        陶    芸    展         園長  記

                    
           


 1月24日25日、近鉄カルチャーセンターのギャラリーで開催する
ことができました。

 早いもので 今年で10回目になります。
始めた頃は 年長作品の展示でこぢんまりとしたギャラリーだったの
を思い出します。
 
 近鉄へ移ってからは、会場も広く、光も多く、3才児、4才児も紙ネン
ド作品などで参加し、一層賑わいを見せてくれるようになりました。
それにともない、父母の方々や、新聞で見たという人も見学に訪れて
頂けるようになり、展示会!という雰囲気と共に、ささやかな芸術の漂
いを感じている風景に出会えました。

 子どもたちの次への意欲は 私どもが考えている以上に強いものが
あり、今度は自分たちが作るんだという気持ちが作品の取り組み過程でもよく伝わってきました。
年長児は年少児の頃 秘めたるものを持っていたのでしょうね。
一年一年すごい作品との出会いに驚かされています。

 素焼、本焼、七宝焼、紙ネンドと 子どもたちにとっては興味のある取り組みになっています。

 すでに来年への思いがあり 楽しみをつないでいっています。
前を向いてきらきらしている彼らの目にしっかりと応えていこうと考えています。

     音 楽 − わらべうた −       園長  記


 
音楽ーわらべうたの参観は、見ごたえ、聴きごたえのある内容であったと思います。
ともすれば、歌〜?と言われる中でも「わらべうた」は今の時代身近な
ものでないだけに、評価されることが難しい部分もあります。
ここで一つ理解していただきたいことは「声」も「楽器」であるということ
であります。 


 世の中はアップテンポや騒音に近いものが溢れ、それが当然の事
のように受けとめられています。
子どもたちの音楽環境はそれでいいのかという疑問からの“わらべう
た”へのとり組みでもありました。

 それは、音域的には子どもの発声に無理がないこと、仲間と歌いあ
そぶことで、共通理解を広げられること、幼児期から年長児への継続
的な指導ができること、オニ役が入り少し複雑な曲になると、ソロ(独
唱)と合唱+あそびとなり、小さなオペラ?の形にもなります。

 独唱はちょっと・・・?ネ という子どもでもあそびの中では、本当にきれいな声で歌えるまでに育ってきます。

 このようにあそびの要素も大切にされますから、他児の声をしっかり
と聴くということも身につけていきます。
聴覚というのでしょうか、聴く力のすごさに驚かされることがあります。

 うしろの正面誰ぁーれ?に似たので、“人まねこまね”という曲があり
ますが、目かくしをして後ろの子の声をきっちり聴き分けるのには舌を
巻くことがあります。
仲間関係も育ってきているのですね。

 “きれいな声”でと書きましたが、“清潔な声”でというねらいを持って
います。
きれいな声と、音程をしっかり持つということが伴奏なしでもたえず求
められ、体の中から音階が確かになることを大切にしています。

 今回の参観にあたり、子どもたちの間ではどう伝わっているのか?
そして、大人(教師)の方はどうなのかを点検してみることにしました。
長年にわたり、これでいいのだという部分もあり、歌い方やあそび方など、少しずつ変化が起こっているのに気付きました。

若い先生が増え十分に伝えきっていなかった反省に立ち、勉強会の
中で動きと歌の連動と、激しくとりくむという基本に戻ってみました。

見た目には優しく受けとめられるわらべうたですが、その裏では教師
自ら、身につける為には、非常に激しい動きと稽古が求められるもの
なのです。

 参観日当日は、その延長線上に立って、自信を持って保育に臨んで
いる姿を見ることができました。
又一つ乗り越えることができたのではないかと思っています。

 ピアノや音叉で確かな音程をとり、メトロノームで拍や動きをとってい
ます。
本来ならば、すべては自分自身の中から出てこなければならないのですが、中々難しいものです。

 楽器の問題を聞かれることがありますが、園ではリズム楽器は併用
しているのと共にピアノ曲は子どもたちが心地良い雰囲気の中で歌え
るものを選んでいます。

 最初に書きましたが、ノドは楽器であるということを幼児期に大切に
したい、そして、音楽を心から楽しめる人間に育ってほしいと願い、音
楽教育に取り組んでいます。


     参観における指導案       園長  紀 俊武  


      ひなぎく組 : H.20.12.3(水) AM 10:30〜11:10

<主題> 表現 ・・・ わらべうた

<設定理由>

 入園してから様々なわらべうたを 楽しんできました。
初めて取り組む歌には どの子も興味津々で、すぐに覚えて真似をし
て取り組んできました。
歌うことは どの子も大好きで 自由遊び時も覚えたわらべうたを見せ
てくれています。
歩く方向や拍も少しずつ確かになってきていて、役交代も分かり楽しめるようになってきました。

 子ども達は しぐさあそびや歌うことが大好きなので、そこから音楽性を育て、友だちと手をつないだり、合わすことを意識して楽しんで歌う中で、関わりを育てていってほしいと考えています。

<指導計画の立て方>

●導入部 ・・・ その日のねらいを達成する為の曲を入れ、主要部へ
           向けて活動できる準備段階とする。 

●主要部 ・・・ 中心部で最も育てたいことを考えて曲を入れる。
           その間でより確かにする為に教授的部分を作って
           取り組む。

●教授的部分 ・・・ メトロノームやピアノなどを用いて確かさを身に
              付ける。

●終局部 ・・・ 新曲や教師の歌を聴く。
           歌ったり聴いたりすることの楽しさを大切にする。

<クラスの状態>

 2学期も終わりに近づき、運動会、誕生会、遠足、ひのくままつりと
たくさんの体験をしてきた子ども達。
行事や日々の暮あそび、活動を通して、仲も深まり、「一緒にあそぼう」
と友だちを誘ったり、分からないことがある子には「教えてあげる」と助け合う姿も見られるようになってきました。

 わらべうたをする時にも 「一緒に手をつなごう」と言い合って楽しく
取り組んでいます。
時には友だちの取り合いになってしまったり、思いが通じず たたいて
しまう場面もあるので、仲立ちをして言葉で伝えることを大切にしてい
ます。

<本日のねらい>

●曲に合わせて歌うことを楽しむ
●一人ひとりの音楽性を育てる
●役交代、遊び方を理解して楽しむ
●歌を通して友だちと楽しむ中で関わりを育てる

時間 予想される幼児の活動 指導上の留意点
10:30 〈導入〉 ・教師のハミングをきいてなんの曲か考
・曲あてあそび  えたり、聴く力を育てられるようにする。
 にぎりぽっちり ・ハンカチを使うことで興味を持って取り
 ももやももや  組めるようにする。
 トウキョウト ・教師が友だちと一緒にしぐさあそびを
 ぶーぶーぶー  楽しむ。
 ウチノウラノ ・一人ひとり拍が確かにとれるように言葉
 がけしていく。
10:40 〈主要部、教授的部分〉
 お茶をのみに ・2人組、グループ、全員で歌い、しぐさを
 (2人組、グループ、全員)  楽しめるようにする
 どっちどっち(役決め) ・一定のテンポに合わせて歌い、あそび、
 はちはちごめんだ  役交代を楽しめるようにする
  (役交代) ・増える遊びを理解して戸惑う子には
 カラスカズノコ(女の子)  言葉かけ、みんなで楽しめる雰囲気を
 もぐらどんの(男の子)  大切にする。
 エーエズゴーゴー
 なべなべ
11:00 〈終結部〉 ・落ち着いて聴けるようにし、聴く楽しさを
 ひとやまこえて  感じていく
・指人形を使うことで交互唱を分かりやす
 くし、又、より楽しめるようにする
(ピアノ曲) ・ピアノの音やテンポに合わせてきれいな
  きのこ  声で 歌えるようにする。


     あやめ組 : H.20.12.5(金) AM 11:00〜11:40

<主題> 表現 − わらべうた −

<設定理由>

年中組になり、新しいわらべたをどんどん取り組んでいっています。
はじめて聴く曲もすぐに口ずさんだり、「これおもしろい曲やな」と言っ
て聴きながら友達と会話をしたり、わらべうたが大好きな様子です。

自由時には友達同士で誘い合い、円を作って自分達でわらべうたを
楽しんでいた姿も多く見られるようになってきました。
今回は普段楽しんでいる曲の中から子ども達がしたいといっていた
曲を取り組んでいこうと思っています。

わらべうたを楽しむ中で、のどという楽器の素晴らしさを感じ、友達と
の関わりをより深めていければと思います。

<クラスの状態>

ひのくままつりを通してさらに子ども達同士の仲が深くなっています。
より相手の気持ちを考えるようになったり、自分を思いきりだしていけ
るようになったり、様々な活動に取り組む時にも前よりも意欲が増して
取り組んでいます。
戸外ではバトンをだして、自分達でリレーも楽しんでいます。

<指導計画のたて方>

導入部・・・その日のねらいを達成する為の曲を入れ、主要部へ向け
       ての活動ができる準備段階をする。

主要部・・・中心部でもっと育てたいことを考えていく曲を入れて、その
       間でより確かにするために教授的部分も作って取り組む。

教授的部分・・・メトロノームやピアノなど、用いて確かさを身につける。

終結部・・・新曲や教師の歌を聴く。
       歌ったり、聴いたりすることの楽しさを大切にする。

<本日のねらい>

・落ち着いて聴く楽しさを味わう(聴く力を育てる)
・クラスやグループの友達と遊びを理解して自分達で進めていく力を
 養いたい。
・テンポを一定に保ったり、拍を確かにとることを大切にする。

時間 予想される幼児の活動 指導上の留意点
11:00 〈導入〉
・曲あて遊びを楽しむ ・教師のハミングをよくきいて、答えること
 ぜんじゃら ぼうじゃら  を大切にしたい。
 てるてるぼうず ・当たった曲を一緒に楽しむことで子ども
 くまさんくまさん  達が楽しみ、続いて主要部に入ってい
 けるように導く。
11:10 〈主要部、教授的部分〉
・ひとまね こまね(全体) ・拍を感じながら明確に歩くことを大切に
・くまさん くまさん(全体)  していけるようにする。
・カラスカズノコ(女の子) ・役の子はよく友達の声をきけるように
・キリスチョン(男の子)  知らせる。
・うみだよ かわだよ ・拍に合わせて歌い動くことを確かにして
  (全体)  いく。
・もどろう(全体) ・グループや全体で遊びを理解して自主
 的に取り組むことを大切にする。
・友達の取り組みを落ちついて見たり、
 聴いたりできるように知らせ、学ぶ場と
 したい。
・終止符がきちんと意識できるように知ら
 せる。
・最後まで集中して取り組んでいけるよう
 にことばかけを大切にする。
11:30 〈ピアノ曲〉
手のひらを太陽に ・友達と歌い楽しむことができるように
 導いていく
11:35 〈終結〉
ゆきふるしろい ・落ちついて聴く楽しさを味わえるように
 する。

     ききょう組 : H.20.12.4(木) PM 1:30〜2:10


<主題> 表現 − 音楽 (わらべうた)

<設定理由>

 年少、年中組の頃から120曲程 楽しんできて、わらべうたは子ども
達の生活に馴染んでいます。
同じ曲でも、年齢に合わせた遊び方があり、「こんな遊び方もあるん
や」と繰り返しの中に発見もあります。

年長組になり、拍、テンポを感じる力が伸びたな・・・と感じています。
「メトロノーム見よう」と自分達で言葉掛け合っていたり、頭で拍をきざ
んでいたり、足音が揃うと喜んだり・・・と年長になってから“遊んで楽
しかった”“きれいに歌えた”・・・だけでなく、拍やテンポ、動き方(足
をしっかりあげる等)を考え、感じ、楽しめるようになってきたなと思います。

声で伝え、耳できき、のどを楽器に、体で拍を感じ、全身で楽しむ音楽
です。
一人ひとりの音楽性の育ちと自分達で進めようと協力する姿、みんな
で楽しむ姿を見て頂ければと思い設定しました。

<指導計画のたて方>

●導入部・・・その日のねらいを明確にするとと共に、楽しい活動に入
         るための準備段階とする。

●主要部・・・中心部分で、最も育てたいことを考えての曲を入れる。
         又、子ども同士関わりながら楽しむことを大切にする。

●教授的部分・・・メトロノームやピアノを用いて確かさを身につける。

●終結部・・・うたったり、聴く楽しさを大切にする。

<クラスの状態>

 ひのくままつりが終わり、作品での遊びを楽しんでいます。
宮殿の中でままごとをして遊んだり、紙飛行機を作って悪者倒しゲー
ムをしたり・・・まだまだ遊びを広げていってくれるんだろうなと、今後の
子ども達の遊びの展開に注目しています。

 日頃から歌うことの大好きな子ども達です。
わらべうた、ピアノ曲、TVでのJ−POP等、本当によく歌っています。
一人が歌うと、みんなで大合唱になることもよくあります。
その中で、11月の初め頃の話ですが、一人の子が歌っていると、「う
ーん、それちょっと違うねんなぁ。拍がね、もっと早いんよ」と聴いてい
た子がアドバイスする姿がありました。

“テンポ”とは言えなかったものの、5歳時のこどもが、曲の速さを注意
したことに驚きました。
これも、日頃からメトロノームで拍やテンポを確かにしながらわらべうたを楽しんでいる結果だなと感じ、嬉しく思いました。
これからもみんなで楽しみながら音楽性の育ちも大切にしていきたい
です。

<本日のねらい>

●拍を確かにとり、テンポを一定に保って歌い動くことを楽しむ中で、
  曲が止まらず続く楽しさを味わう。
●役交代や隊型変化を理解して取り組み、わらべうたの楽しさを感じ
  る。
●自分たちですすめる中で、関わりを深める。
●きれいな、清潔な声でうたう。 又、きく力を確かにする。
●きく楽しさを味わい、きれいな音楽に親しむ。(きく力を育てる)

時間 予想される幼児の活動 指導上の留意点
13:30 〈導入部〉 ・教師のハミングやピアノの音、リズム打
・曲あてあそび  ちをきいてリズムや音から、きく力を育
 てたい。
・落ちついてきけるようにする。
・導入部から主要部の遊びへつなげてい
 るので、大切に意欲的に取りくめるよう
 にしたい。
13:40 〈主要部、教授的部分〉
・なべなべ ・メトロノームやピアノで音やテンポを正し
・ツルツル  く知らせていく中で、きく力を育てたい。
・ほーずき ばーさん ・子ども同士で楽しくすすめていくことを大
   (2グル−プ)  切にしていく。
・おつきさん こんばんは ・友達の取り組みを見て、学び合うことも
   (2グル−プ)  大切にする。
・ひふみよ ・清潔にうたうことを知らせる中で、うたう
・よくかくれろ  力、きく力を確かに方向づけ、きれいな
・たまりや  音楽を感じられるようにする。
・わらべうたの楽しさを感じられる雰囲気
 作りを大切にする。
14:05 〈終結部〉
・ゆきふるしろい ・落ち着いた雰囲気の中できけるように
 する。
♪ピアノ曲
 「ドロップスのうた」 ・ピアノに合わせて 楽しく歌えるようにす
 る。又、正しい音程で、きれいな声でう
 たうことを大切にする。




        ひのくままつり         園長  紀 俊武  

 今年は11月22日(土)に開催されました。
34回を数えましたが、本当によく続けてくることができました。
お母さん方の力に 感謝感謝の言葉しかありません。

 創立57年を迎えましたから、その内の34年は、やはり大きな意味と
重さを持っているものと思います。
“子どもたちのために”を合言葉にお母さん方が集まり、様々なアイデ
アを出し合い伝統を受け継ぎ、内容のある一日を過ごすことができま
した。

 できるならば晴天をと願っていたと通り、好天に恵まれ、園庭では
終日楽しい会話が弾んでいました。

 ひのくま祭り委員会では、模擬店、ゲームコーナー、着ぐるみ、伝承
コーナー(竹細工)、OBの方々による 折り紙コーナーなど、園児はも
とより、小学生たちもワクワクする内容が展開されました。
陶芸部、手芸部のお母さん方も素晴らしい作品を展示していただきま
した。

 準備の段階から 生き生きと動いておられる姿を拝見してきましたが、
当日はその何倍もの迫力で動きまわり、子どもたちを楽しませてくれていました。

 5月の役員会以降、計画や予定など数々の話し合いを持たれ、準備万端その日を迎えられたことと思いますが、委員相互の交流は日増しに深まっていかれたものと推察いたしております。

 子どもたちを通して出会ったお母さん同士のつながりも又貴重なものになってきているのではないでしょうか。

 今年も又、歴史の1ページにお母さん方の活躍を刻んでいただき
ました。
日前幼稚園には素晴らしいお母さん方がおられることに心からの
感動をおぼえます。
本当にありがとうございました。

                           

 子どもたちは、うんどう会が終わった頃から、少しずつ造形活動に   
取り組んできます。 
 作品展は創立以来続けていますから、57回目と言っていいでしょう。

 一学期から描き始めた絵や、この時期に描くものなど、様々な対象
に取り組んでいきます。
 個人の描画、製作品物に加え、“みんなでつくる” 大きな作品が
加わってきます。

 3才のグルグル絵は見た目には、形になっていませんが、その中に
は、子どもたちの心の中の思いがいっぱいつまっていて、外へ押し出
そうとしています。

 年令に関わりなく、絵画、造形は、心の思いを外に押し出すもので
あり、作品の出来栄えと共に心を知る上でも(お話しいっぱい)大切な
活動と位置づけています。


      参観日(言葉の領域)を終えて   園長  紀 俊武  
 
 前回、この『 おたより 』では各学年の保育案を書いてみましたが、
結構な量になり、読み辛い面もあったのではないかと心配しています。

 いつもの事ですが、この領域は、範囲が広く、対象が多岐にわたる
為、一度の参観で取り上げる難しさを感じながらその日を迎えていま
す。

 劇の会(言葉の領域)が2月下旬に例年行われている関係もあり、
この参観を10月の後半に位置づけてきました。
うんどう会も終わり、身体機能が自らの意志で自由に使いこなせる
ようになり、生活の広がりを見せる頃にもなります。それに伴い、知
的欲求も深まり、動から精への活動も少しずつ深まりを見せてくるの
もこの時期と言えるでしょう。

@3才児  

 ・言葉あそび
  
  仲間集めということで、赤いもの、丸いもの、果物、【あ】のつくもの
  など、普段から楽しんできました。
  初めの頃は、仲間がわからず、好きなものを取っていましたが、繰
  り返す中で、考えていけるようになりました。
  言葉が一つ出てくるたびに、「あっ、知ってる」 「僕の家にもある」
  など会話が広がり、新しいことを知る機会になったり、語らいを増
  やすきっかけになればと考えています。

 ・劇ごっこ
 
  一学期の終わり頃から「大きなカブ」「ノンタンの誕生日」他、絵本
  から劇ごっこに取り組んでいました。
  ボクこの役やりたいとか、お面作ろうなど、ごく自然に進めることが
  出来ました。

  今までは教室全体が舞台という感じで楽しんでいました。
  今回はお家の人に見てもらうということで、前を向いて話す、はっ
  きりと話す、同じ役のこと合わせて話す等を意識して取り組んでみ
  ました。

  さすがに当日は緊張していたようですが、一人一人よく頑張って
  いたように思います。

 ・絵本、紙芝居

   毎日読んであげるようにしています。
  最後まで落ち着いて見ることが出来るようになってきて、お話の世
  界を楽しんでいます。
 
  これからもゆったりとした雰囲気を大切にしながら想像する力が
  豊になるよう楽しませていきたいと考えています。

A4才児

 ・言葉あそび

   一学期から絵文字カードでの仲間集め、カルタやシリトリ、頭文
  字集め、劇ごっこ等々いろいろなことを楽しんできました。
  二学期に入ると、文字カードを取り入れ、自分たちでカードを並び
  かえ楽しむ姿がありました。
  
 ・紙芝居

   クラスのオリジナルを作っていこうということで進めました。
  初めは難しいな!という声も聞かれましたが、動物が出てきたら
  いいんちがう?という友だちの声で みんなの目に力が入りまし
  た。

  どんどん動物の名前が挙がり、ストーリーも出てくるのですが、
  「みんなであそんでるんよ」というところで止まってしまう状態で
  した。  

  これでは話が進まないということで、いわゆる日常会話的なところ
  へ、「じゃぁ、スーパーマン出てきたら?」という提案から、話が広
  がりだしました。
  その後教師が少し仲立ちをするだけでお話は完成することが出
  来ました。

  ここで大切なことは、日常的会話はいくら膨らんでも、次へ進まな
  い、ということがはっきりと見えました。
  そこにスーパーマンという登場人物によって対話が生まれ、新しい
  展開を見ることができたということではないでしょうか。
  ここが一つのポイントになります。

  その後、絵の方もグループで描き、きっちりと完成させていきまし
  た。

  文章の方もリードできる子を中心に練習し、「ちょっと早いかな」
  「バラバラになって何言ってるのかわからん」等お互いに教え合っ
  たり、認め合って参観は当日を迎えることができました。

  家の方では、一人一人にほめていただいたことが、又、次への自
  信とステップになっていくようでした。

B5才児
 
 ・紙芝居づくり

 ○話を考える
 
   「虫の話にしよう」「ハロウィンの話にしよう」「おばけ出てこやん
  で」「じゃぁ話変えよう」「海の話にする?魚やったら描けるで」・・・
  とグループごとにテーマから決めていきました。

  登場人物からストーリーまで全部子ども達に任せていきました。
  その中で、自分の意見を伝え、友達の話をよく聞いて話し合って
  いました。
  内容的には「○○いました」「××がきました」と単純に終わる様
  子が多かったので、園の紙芝居を見て、途中で何かハプニング的
  な事があった方が面白い内容になることに気づくよう方向づけ、話
  が広がるよう関わっていきました。

 ○かく

   話が決まると場面を考えて一人ひとり字と絵をかいていきます。
  字は教師が子どもたちの話を聞いて書き留めてあったのを切り分
  けて見ながら、無理なく書いていけるようにしました。

   絵は登場する人物や生き物、背景など全てのページに一緒のも
  のがないとおかしいということを、また本物の紙芝居を見ました。
  年中の経験からすぐに理解して、グループで面白い3つの作品を
  作り上げていきました。
  結構ユニークなプロセスでした。

 ○読む

   できあがると一人ひとり読む練習をしていきます。
  すらすら読めたり、一文字ずつゆっくりで、文章になりにくかったり
  と様々な姿がありました。
   しかし、毎日の練習で読めるようになり 「 」 は気持ちを込めて、
  “ 、 ” “ 。 ”は少し休んでなど、伝わりやすい読み方を考えて
  いました。

 ○発表

   お家の人に見てもらう喜びと緊張で少しあがりましたが、いつも
  よりしっかりと発表できました。
  またひとつ自信につながっていくでしょう。

 ○話をきく
   降園時、絵本、紙芝居、読み聞かせ等と順番に「詩」を読んでい
  ます。
  韻ををふんでいたり、くりかえしの楽しさやリズム感にゆったりと聞
  いている子どもたちです。
  3、4、5才児ともにゆったりと帰る時間帯にもなります。


        指    導    案    各学年担任 記   
 
   〈各学年1クラスずつ、参観の日の指導案を掲載致します。〉
 

          うめ組 : H.20.10.24(金)

〈主題〉  言葉
       言葉あそび、グループで作った紙芝居を読もう

〈設定理由〉
1学期より言葉あそびをしたり、誕生児のプレゼント作り、お菓子袋や
描いた絵の名前を書くことで、文字に興味を持ち、書くことに対しても無理のないように取り組んできました。
又、昼食後は一冊絵本を読んでから自由遊びに入るように習慣づけてきたことで、その時間外にも友達と誘い合って絵本を読む姿が多く見られるようになり、文字への関心の高まりを感じています。
又、日々の保育の中で「子ども達で話し合う」ことを大切に考え、活動の度にその時間をとってきました。
子ども達が自体的に、自分の意見を言ったり、友達の意見を聞いたりして、それを積み重ねてきたことにより、発言力、友達の話を聞く力が育ってきているように思います。  

今回はグループの友達と意見を出し合い、オリジナルのお話づくりに取り組みました。
決まった話を分担して、文字を書き、その内容に合った絵を描きました。
文字への関心をさらに高め、また、友達と話し合う、まとめる、教え合うことを大切にしたいと考え、設定しました。

〈クラスの状態〉
2学期に入り、運動会、小運動会、遠足と一つひとつの行事を重ねるごとに子ども達の仲間関係が、深まるのを感じました。
友達をほめてあげる言葉が多く聞かれるようになりましたが、その反面、自己主張が強く出るようになり、友達とぶつかり合うことも多くなっています。
その都度 子ども達で解決できるように 教師が仲立ちとなって見ているところです。

〈今後の方向付け〉
ひのくままつりの製作が始まっています。
子ども達の想いを形に出来るようにさらに話し合い、力を合わせることを大切にしていきたいと考えています。
また、人の話を集中して、理解して聞くことも大切にしていきたいです。

〈本日のねらい〉
・様々なことばあそびを楽しむ中で文字への関心を高める
・正しい文字を知る
・グループの友達と紙芝居を楽しむ中で関わりを深める
・見ている人に分かり易いように はっきりと自信を持って話す
・詩を落ち着いてきく
時間 予想される幼児の行動 指導上の留意点
10:10 ・今日の取り組みについて話 ・一人一人が内容を理解して取り
 し合う  組めるようにする。
・文字の間違い探しをする ・鏡文字になっていたり、間違ってい
 る文字を正しく直し、正しい文字を
 知っていく
・文字ならびかえクイズ ・あそび方を理解して楽しく取り組む
・グループの友達と協力して考え
 ることを大切にする
・文字プリントをする ・戸惑いにある子には個人的に関わ
 り、無理のないように配慮して見て  
 いく
10:35 ・グループで作った紙芝居 ・自分達で考え、作り上げた話の
 を発表する  内容を一人一人が理解して読
 んでいけるようにする
・見ている人に分かりやすいように
 はっきりと大きく読めるように励ま
 していく
・友達が読んでいる時は落ち着い
 て待ったり見たり、聞いたり出来
 るようにする
・詩をきく ・落ち着いた雰囲気で聞けるように
 する
・言葉のおもしろさが楽しめるように
 ゆっくりとわかりやすいように読ん
10:50  でいく



          なでしこ組 : H.20.10.23(木)

《主題》  言葉あそびを楽しもう
         (絵文字カード、文字カード、紙芝居、詩)

《設定理由》
子供達は絵本や紙芝居が大好きです。
読み聞かせの時間になるとさっと集まり、内容や絵、いろいろな事に
興味をもって見たり聞いたりしています。

又、一学期の頃は絵も描かれている詩の本も取り入れて読んでいく事で言葉の響きも楽しめる様になり、今では絵がなくてもイメージして楽しんでいます。
絵本や紙芝居、詩は“きく”という事を楽しみます。
そうする事で人の話をきく、理解する、という事にもつながっています。
自分の耳で聴き、目で見て、頭で考え、心でイメージする、という内面が育っていくものです。

今回は 自分達でもその力を発揮できる様に紙芝居づくりを提案しました。
登場人物を考えたり、一つの話がどう展開し、結末はどうするのか、相談し、決まった内容に合った絵をグループの友達と協力して描いていきました。
自分達で考えた内容なので覚えている子も多く、読む練習も頑張っていました。

絵カードや文字カードでの遊びも大好きです。
年齢的にも文字に興味が出てくる頃で、頭あそびや仲間あつめ、しりとり等、いろいろな言葉あそびを楽しんでいます。
文字を知ることで遊びの広がりも出てくるので、文字を難しいもの、として考えず、遊びの1つの方法として考え、楽しんでいける様にしたい、と考え、設定しました。   

《クラスの状態》
運動会というひとつの節目を乗り越えた子供達。
心身共に成長が感じられる子供達で、身体を動かすことや描いたり作ったりする事、一緒にごっこ遊びをしたり、毎日充実している姿が見られます。

しかし、その中にも自分の意見ばかり言ったり 相手の事を考えずに行動してしまう場面も見られます。
日々話し合い、自分と相手、互いの気持ちが分かり合える様にしたり、協力し合う事の大切さ、又、そのうれしさ等、じっくり考える様にしています。

《本日のねらい》
・いろいろな言葉あそびを楽しむ中で語らいを豊かにし、文字に関心を  持つ。
・人の話を落ち着いてきき、自分が話す時は相手にわかる様に はっき りと話す。
・自分達の作った紙芝居を発表する事を楽しむ。
・グループの友達と気持を合わせて 声の速さや大きさなども考えて読  む。
・詩の楽しさを感じとる。

時間 予想される幼児の行動 指導上の留意点
10:10 ・絵本を見る ・お話の世界を楽しみ、言葉あそび
  「ぶたたぬききつねねこ」  に関心をもてる様にする。
10:15 ・絵文字カードで遊ぶ ・頭字について話し合い、理解して
 0頭字あそびをする。  答えられる様にしたい。
 0絵文字カードでしりとりを  又、友達が話す時はきくことも大 
  する。  切にする。
   (グループ→クラス) ・しりとりの方法を確かめ、グループ
 で考えてつなげていけるようにす
 る。
 又、グループでつながったものが
 クラスで1つのしりとりになってい
 ることにも気付いて楽しめるように
 する。
10:25 ・文字カードで遊ぶ ・言葉は文字があつまってできてい
 0○文字あつめ  ることを知り、グループの子と相談
        してその数に合った文字をつくって
 ていけるようにする。
 0文字のかくれんぼ ・言葉の中でぬけている文字を考え
      て文字カードの中から入れて言葉
 が完成できるようにする。
・間違ったりした時はヒントを出す等、
 みんなで考えていく場にしていく。
10:40 ・紙芝居を発表する ・グループの友達と気持ちを合わせ
「じゃんぷしすぎた  てはっきりと読める様に言葉がけ
       いるかちゃん」  る。
・他のグループが読んでいる時は
 静かにきけるように言葉がける。
・詩をきく ・落ち着いた雰囲気できいていける
 ようにし、言葉の響きも楽しめるよ
10:50  うにする。


《今後の方向づけ》
 今後も読み聞かせを大切にして想像力を高め、劇ごっこなどとつなげていきたいと考えています。
又、自分の意見、気持ちを相手に伝えることや人の話をきき、理解していく力を養っていければ、と考えています。



            ばら組 : H.20.10.22(水)

【主題】  言葉    言葉あそび、劇ごっこ『3びきのこぶた』

【設定理由】   
友だちと同じ場所にいても、それぞれに好きな遊びを楽しんでいる状態でしたが、友だちと関わり、ままごと、電車ごっこ、運動会ごっこなど色々なごっこ遊びを楽しめるようになってきました。

自分たちで役を決めて、それぞれの役になりきって会話を楽しんでいます。
色々な場面で、自分の思っていることも、ずい分話せるようになり、少しずつ友だちのことも分かってきて、認めたり、刺激となって、真似たりする姿も見られてきました。

そこで今回は、みんなで劇ごっこを楽しみたいと思います。
自分なりに表現することを楽しむと共に、友だちと一緒に楽しむ中で、言葉や仲間関係がさらに豊になればと考えています。

【クラスの状態】
運動会、小運動会、遠足と体験し、心身共に成長が感じられます。
友だちと遊ぶことが楽しくなってきて、ブロックの電車を合体させて大きくしたり、リレーをしたり、誘い合って楽しんでいます。
ひのくままつりに向けての製作も、少しずつ頑張っているところです。

【今後の方向づけ】
言葉あそびや、色々なごっこあそびを楽しむ中で、自分の気持ちをはっきりと話したり、又、人の話も最後まで落ち着いて聞くことを大切にしていきたいと思っています。

【本日のねらい】
・絵カードを使って、言葉あそびを楽しむ中で、語らいを増やす
・言葉あそびを通して、自分の考えたことを話す、又、人の話は落ち着い てきく
・ストーリーを理解して、友だちと一緒に劇ごっこを楽しむ
・友だちとの関わりを深める
・お話の世界を楽しむ

時間 予想される幼児の行動 指導上の留意点
10:30 ○言葉あそび ○1人ひとりが、内容を理解して、
  ・仲間集め  取り組んでいけるようにする
  同じグループの友だちと ○絵カードを使い、楽しく言葉あそび
  絵カードの中から同じ仲間  ができるようにする
  のものをさがし、発表する ○何のカードを選んだのか、1人ひと
 り発表できるよう励まし、戸惑いの
 ある子には、一緒に言ったりして、
 無理のないよう配慮していく
○人の話は落ち着いて聞けるように
10:45 ○劇ごっこ『3びきのこぶた』  する
  ・面、小道具の用意をする ○同じ役の友だちと一緒に最後まで
  ・自分の役を発表する  頑張れるよう励まし、自分の役に
  ・劇ごっこをする  なりきって、表現することを楽しめる
  ・後片づけをする  ようにする
  ・今日の劇ごっこについて ○ピアノを入れたり、劇がスムーズに
   話し合う  進むようにしていく
○みんなに分かるように、はっきり
 話せるよう言葉がける
○1人ひとりの頑張りを評価し、認め
 合うことで自信、又、次への意欲へ
 つなげる
11:05 ○絵本を見る『よるの友だち』
11:10 ○絵本の楽しさが味わえるように読ん
 でいく



       え  ん  そ  く         園長  紀 俊武

           
             2日 年長  交通公園
 
             3日 年中  風土記の丘

             9日 年少  風土記の丘      


 天気には恵まれ予定通り順調に行ってくることができました。
秋空の下、子どもたちは思う存分体を動かし、かけっこやどんぐり拾いなどを楽しむことができました。

 年長組は電車に乗って行くだけに、緊張する場面もあります。
注意しすぎることは無いだけに、身を守るこの大切さも学ぶ機会にもなります。

 車中では、静かにすることが伝統的に身についていて、大人の人に褒められることが多いのですが、今年は、座らせてもらって「ありがとう、ありがとう、ありがとう!」と言ってきちんと座れ、「さすが日前さんの子やね」と言われる場面もありました。
社会性が出てくる場面でもありますネ。

 年中、年少組は園バスで、紀伊風土記の丘へ。
駐車場から丘までの歩く距離は、丁度運動には良いところです。
今年は思いの外、たくさんのドングリが落ちて、十分に楽しむことができました。

 芝生でのかけっこや、ゆっくりいただいたお弁当。
秋の自然を楽しんだ子どもたちでした。

 遠足というと歓声を上げる子どもたち。園から出ることがそんなに嬉しいのかな?と。
やはり非日常というか、開放感を存分に味わうことができるのでしょうネ。よく分かる気はしますが、やはり 不思議!



     小 う ん ど う 会        園長  紀 俊武   

 うんどう会の次は、小うんどう会!
子どもたちはその流れをよく知っています。

 普段から他の学年の種目をよく見ていますし、一緒に取り組んで、
自分のものにしている子どもたちも結構います。
うんどう会当日も、集中して見学できる力を身につけてきていますから、
今度は自分はこんな種目をやってみたいと心に描いているのです。

 今はごく自然なことになりましたが、準備 片付けなども、この活動の
中から育ってきたところもあると言えるでしょう。

 小うんどう会の魅力は、本番での自信が次の段階へと進ませていることだと思います。

 全部自分たちでやりきるんだということ。
そして、大きい組の種目に挑戦する喜び、逆に小さい子の可愛らしい種目にとりくむ楽しみなど、思いっきり心を解放しての活動となり力となっていきます。

 リレーやつな引き、玉入れなど、お互いに再度挑戦しあって力を確かめ合うことにもなり、次への力を蓄えていきます。

 30数年前、ひのくま幼稚園では、保育内容に検討を加え、6領域中心主義から、子どもを一人の人間としてとらえることからの再出発を始めました。

 その間、いくつかの修正は加えてはきましたが、子どもの中で受け継ぎ、伝統として伝えられる中で、くり返しとりくまれ、子どもたちの目標となることもしっかりと位置づけられてきています。

 大人から見れば、又あれをやるの?という思いもあるかも知れませんが、彼らの世界の中では、小うんどう会も又継続の中で息づいているということを知って頂ければと思います。



     2学期が始まりました       園長  紀 俊武 

 9月1日(月) 始業式

 子どもたちは、夏休みの間、大きな病気や怪我もなく、元気に
登園してくれました。

 以前に比べると、真っ黒に日焼けしたという子どもは減りましたが、
それなりに健康そうな顔付きをしています。

 様々な所へ出かけ、非日常を楽しんできた様子から、夏の体験を
これからの生活でも生かしていきたいと考えています。

 園長から全園児への話は、1学期の頑張ってきた事を大切にし、
2学期は次のような事を考えてほしいと伝えました。

   @自分でしっかりと考えよう
   A友だちやグループでも色々な考えを出し合っていこう。
   B力を合わせて、つくり上げる事を大切にしよう。

ちょっと難しいかなと思いましたが、よく憶えていて、教室へ帰って
からは、先生と話し合っていたようです。

 始業式や終業式などでは、結構難しい事も話すのですが、子ども
たちはよく聞いてくれています。

 人の話をしっかり聞くという事も、こういう所にも表れています。
3日(水)からは午後の保育も始まり、給食、弁当も楽しみの一つ
です。

 少し涼しさも出ていますが、残暑もある事でしょうから、体調維持
には気を付けていきたいと思います。

 5日(金)は9月生まれの子どもの誕生会でした。
運動会(23日)の関係で早い目の会となりました。
いつもの事ですが、お家の人が来てくれるという喜びは何にも変え
がたいものがあるようです。
早いもので今年も5回を数えるまでになりました。
年少中児も少しずつ子どもの手でつくり上げる部分も出てくる頃に
なりました。
より内容のある会につくり上げていきたいと考えています。

   【来年度 新入児、見学会は9月8日〜12日です。
                    どうぞ、ご自由にご覧下さい。】



    夏 期 保 育 ( 後  期 )  園長  紀 俊武 

 8月も残り少なくなりました。
例年なら残暑尚厳しくというところです。
しかし、今年はどうしたことか、この三日間過ごしやすくちょっと拍子
抜け?の感じがありました。

 さて、子どもたちは 元気に登園し夏休みの体験をいろいろと話して
くれています。
実家への帰省や遠出などで、お休みのケースも結構ありますが、
海へ川へと始め思い思いの所へ行った事を伝えてくれます。
最近では豪華なホテルに泊まった!などうらやましい・・・。

 27日(水)は8月の誕生会でした。
お母さんが来てくれると、本当にニコニコ顔の子どもたちです。
一つ大きくなる事への喜びと、友だちからお祝いしてもらう事で、
この日を心待ちにしていたのです。
この暑い時に生まれ、お母さんからは赤ちゃんの時の話を聞かせて
もらったり、写真や小さい靴下などで、実感させてもらう一時でもあり
ます。
クラスの皆んなからは、プレゼントやクイズ、ナゾナゾをはじめ、わら
べうたや寸劇など様々なものが用意されます。

この時期になると、自分たちで考え取り組んでいく力が身につき、ク
ラスが動き出してくると言われる時になります。

 当日はお母さんの姿を見つけると、誰ちゃんのお母さんや!と皆ん
なが声を掛けてくれます。
子どもの力ってすごいですよね。こんなところにも、お母さんをググッー
とさす子どもの力があるのです。

 28日(木)は二学期へ向けてのちょっとした話し合いもあります。
 長い夏休みをリズム良く過ごす為にも、前後期の夏期保育があり
ますが、病気や大きなケガも無く、順調に二学期を迎えることができる
ことと思います。

 本当に暑かった夏を思い出しながら、涼しい秋に期待していきま
しょう。



    夏 期 保 育 ( 前  期 )  園長  紀 俊武 

 本当に暑い日が続いています。
亜熱帯の気候に入ったのでしょうか?
突然の豪雨と言い驚きの日々です。

 さて子どもたちは、元気に登園してきてくれました。
8月5、6、7日の3日間ですが、長い夏休みをリズム良く過ごすと
いう意味からも、この頃の顔合わせとなります。

 家庭によっては、実家への帰省とか、遠い所への旅行など、それ
ぞれの計画があるようですが、思い出に残る夏になってほしいと願
っています。
 普段よりは、やや欠席者が多いかなと思う3日間でしたが、プール
あそびを中心に、元気な声が響いていました。

 子どもたちは本当に元気です。
暑いさなかも、太陽に育てられているのがよくわかります。
水あそびには絶好の天気でしたから、思いきり、プールを楽しんで
いました。
今までは、いささか恐怖感のあった子も、慣れてきて、少しずつ楽し
めるようにもなっています。
水から上がった子どもたちは、すがすがしい姿で、次の活動に入って
いました。

 残念ながら、風邪などでプールに入れなかったお友だちは、シャボン玉あそびや、静かな雰囲気の中で園生活を過ごすことができました。

 ぷーるあそびは前期の夏期保育をもって終了することになります。
今年は7月も比較的天候に恵まれ、プールの魅力を存分に感じとっ
た子どもたちだと思います。
  
 酷暑の夏と言って良いでしょう。
体調維持には十分注意され、後期の夏期保育、2学期へと期待を
ふくらませていきたいものです。


   ◆ 2才児保育 ◆

 6日には、2才児保育もありました。
14時という、午睡の時間帯にも関わらず、17組の参加者で賑わい
ました。
雷が鳴ったりの中でしたが、ホールを使っての、リズムあそび、わら
べうた、ポスターカラーを使っての、自由画あそび、そしておやつを
いただいてという内容で、楽しみました。

 次回は 8月27日(水)14時です。 
時間があれば、お越し下さい。

 今年はゲリラ豪雨!お出かけは雨具のご用意を。



     保  育  参  観        園長  紀 俊武   

 1学期2度目の参観が行われました。
前回に続き“つくる、描く”の領域をとりあげました。

  年少

たんぽぽ組・・・けん玉を作ってあそぼう
もも組・・・牛乳パックで、うさぎの人形をつくってあそぼう
ばら組・・・魚をつくろう(魚つりごっこをしよう)
ひなぎく組・・・ジャンピングカエルと作ろう

  年中

なでしこ組・・・動物輪投げを作ろう
あやめ組・・・ぱっくんおもちゃ作り

  年長

うめ組・・・プールあそびで使う船を作ろう
ひまわり組・・・ふねを作ろう
ききょう組・・・ふねを作ろう

 年少組は、4月からクレパスを使い、ぬたくりや自由に描くことを
楽しんできました。
5月に入り、ハサミやノリを使う経験をし、こいのぼり作りでは、クラス
のみんなで取り組む事も体験しました。

クラスの中では線路を作り、電車ごっこを楽しみ、自分たちで作った
物で遊べる事を喜び、友だちとの関わりも広がってきています。

 今回の「ねらい」は
○ハサミの使い方を理解し安全に使う
○ノリの適量やのばす事を知って使う
○自分の作った物で、みんなとあそぶ事を楽しみに作る
○模様を考えたりもする


 年中組は、誕生表、お菓子袋、こいのぼりなど様々な物を作って
きました。
個々の力がついてきている事と、グループの友だちやクラス全体の
取り組みを通し、自分たちが力を出し合えば、素晴らしい物を作れる
と言う事を実感してきました。
描く事や、切ったりはったりという技術的な事も取り入れ、考える力も
身につけていきたいと思っています。
 
 「ねらい」は、
○作り方を理解して、意欲的に作る事を大切にする
○ハサミやセロテープを丁寧に扱う
○作る楽しさを味わう

 年長組は、様々なごっこあそびがクラスで展開されてきました。
5月にはグループに分かれてのこいのぼり作り、6月にはカレーパ
ーティーと、友だちと話し合ったり、力を合わせたりと、みんなで楽し
む時間がたくさんあった分、子ども同士の関わりも広がり、製作活動
での役割分担も定着するようになってきました。
今回はプール遊びで楽しむ船を作ろうという事で、廃材を使い、輪ゴ
ムでプロペラを回し、船が進む不思議さに驚き、興味を持って取り組
めるよう設定しました。

 「ねらい」は、
○プールあそびで、浮かべて遊ぶ事を知り、楽しんで作る
○プロペラの回る仕組み、船の動く仕組みを知り、理解して作る
○廃材を使って、自分なりにイメージして船作りを楽しむ
○分かりにくい部分は、友だちと教え合い、進めていく事ができる

     園長の目

一学期も後半に入り、子どもたちは、すっかり園になじみ、落ち着い
た生活を営んでいます。
クラスの人数が少ない事もあるかも知れませんが、時には静まりか
えり、こちらの方がこれでいいのか?と一瞬思ってしまう事もあります。
しかし、自由あそびなどは、元気に園庭へ出ていますし、サッカー、
リレー、縄跳び等々体いっぱいに楽しんでいる姿を見ると、やっぱり
子どものエネルギーなんだと嬉しくなってきます。
それに応える教師たちも、汗びっしょりになり、若さを発揮していって
います。

 さて、参観日は、「めらい」をどのように設定するかを大切にしてい
ます。
制限された時間内ですから、消化できる範囲が求められます。

  保育が始まると、まず気になるのは、子どもたちが、どれだけ
集中しているかという一点です。
その日の取り組みに興味があるのか、関心があるのか、設定と共に
教師の展開も気がかりなところとなります。

 おしなべて今回の保育参観は、ねらいを達成しながら、意欲的な
雰囲気で取り組まれているのを感じました。
お家の人が見てくれているというのも励みになりますが、子どもたち
の育ちをかいまみる時間となったのではないでしょうか。

 そして、参観者に今回の保育がどう伝わるのかが課題となります。
 今、若い教師たちに 保育を語ろう!子どもを語ろう!と呼びかけ
ています。
ひたすら保育に取り組んでいる姿は貴重ですが、時には、お母さん
たちに、話しかけて、保育や子どもの理解を深めたいと願っています。
まだまだ若いですから十分とはいきませんが、少しずつ努力はして
いきたいと考えています。


       カレーパーティー     園長  紀 俊武   

 こいのぼりに続き又々雨となってしまいました。
朝7時には晴れ上がり、きれいな青空になっていたのいに・・・。
天気だけは本当に難しいです。

 さて、じゃがいもは 昨年、年中時に植えていたものが、立派に育ちました。
ここへ来るまでは、水やり草取りなど、一生懸命育ててきたものです。
ここにも長期の取り組みが根付いているんですよネ。

 カレールーや玉ネギは、お買い物ごっこで購入し、お金を使っての体験学習の場となります。

 じゃがいもは、皮をむき、子どもたちの手で、小さく切られていきます。
包丁を持つ手も慎重に、ゆっくりゆっくり進められていきます。
 
 その前には薪を作る為に、ノコギリも使いました。汗をかきかき力一杯取り組んでいます。

 当日は火を焚いて、大釜4台でのカレー作りです。
 ここからは大人の仕事となり、子どもたちは、薪をくべたり、年中、年少児は、火の様子を見ることになります。

 教師たちが、火の番やカレー作りに手を取られている間は、各クラスでは、子どもたちの手で、計画に沿って運営されていきます。
カレーが食べられるという目的があるにせよ、やはり子どもたちの育ちをかいま見る機会にもなります。

 パーティー直前には、玉ネギやカレールー、リンゴ等の買い物ごっこも展開され、当日への期待感もいやが上にも盛り上がってきます。
小さい組への招待状作りと各部屋へのお知らせにまわり、− あまくておいしいカレーをつくりますから、たべてください − 等々こども同士の交流が深まります。

 雨の降りしきる中、お母さんたちの手助けを得ながら、カレーができあがりました。

 いい匂い! 各部屋では、おいしい!おいしい!の声でおかわりの声も飛び交います。

 年長組の子どもたちは、小さい組のお友だち − おいしいって言ってくれるかな?と気を遣う言葉も出ていました。

 大釜で煮込まれたカレーは又一味違うのでしょう。
一様においしいという答えが返ってきました。
そして、年中組では、すでに次を見ているようで、自分たちの番や!という声が聞こえてきます。

 振り返ってみれば、じゃがいもを植え付けることに始まり、今回の活動が年長児にとって、様々な要素を含んだ内容であり、これ以降の保育活動の土台作りともなるでしょう。

 この日は2才児クラスの子どもたちも自由参加の約30組の親子でしばし楽しい時間を過ごしました。


      こいのぼり         園長  紀 俊武    

   新年度初めての共同作業。
 パネロンや白い布を使っての大きな物へのとり組に出会います。

   3才児にとっては、未知の世界。
 パネロンを使っての大きさに一体何が出来るのだろうか?と不思議
 な活動となりました。

  これで「こいのぼり」つくるのよという問いかけに、「でっかい」 
 「すごい」と驚き、教師の方から、頭やしっぽ、ひれの位置を知らせ
 ていきました。

  初めてのポスターカラー。大喜びの子どもたちは色を決めて、てい
 ねいにぬり込んでいきました。ポンポン筆(割り箸にスポンジを巻き
 付け)で模様をつけますが、子どもたちの意見で出た形を、教師が
 型抜きし、そっと、そして、ていねいに塗っていきました。

  目をぬくと、ワァーみんなの方見てると歓声が上がりました。
 お腹を閉じ、ひれをつけての完成となりました。
 名前は各クラスそれぞれに考えていきました。


   年中組

  白い布への取り組みです。
 おっきいなァ、真っ白や! 色ぬらなさびしいから皆んなで色を出し
 あって、顔、胴、ヒレ、尾の色を決めていきました。
 
 個々に意見が出て決めるのが難しかったりしましたが、譲り合う姿
 も見られ、成長のあとを感じる時でもありました。
 話し合いでは、グループごとの順番で塗っていこうと決まり、先生も
 驚かされました。
 
 教え合い、考え合う姿が見られ、色の塗り具合や、模様は日一日と
 進んでいきました。
 さっとできるグループもあれば、時間がかかるところもあり、その中
 で、相手の気持ちを思いやったり、関わりが深まるようにもなりました。

 名前を付けてリボン通しをすると完成し、飛び跳ねて喜ぶ姿には、
 時間をかけて協力しあった良さが、みんなのものになったなと嬉しく
 なるひと時でもありました。


   年長組

  完成予想図を描く − 色、模様をグループで出し合い、図案化し
 ていきます。
 
 布を切り、染めていきます。
 子どもたちは魔法の粉と呼んでいますが、染料を使うことをとても
 楽しみにし、期待感いっぱいに待つことになります。
 
  熱湯を使うだけに、細心の注意をはらい、お湯の中に染料と塩を
 入れ、布を浸すと「うわァー」と歓声があがり、「すごい!ほんまに染
 まっている」「感動や!」「おもしろい、カレーのにおいする!オレン
 ジの粉はカレーのにおいなんや」等々 ちょっとした科学の目と驚き
 にわき返る教室となりました。

  目、うろこを鉛筆で型どり、細やかな模様も、ていねいにぬり、集中
 する姿に大人が感動しました。

  書いてしまえば簡単ですが、一日一日時間をかけ、子どもたちにと
 っては長い道のりであったと思います。

  おなかのリボン通しも難しそうと言いながら、興味をもって一つ一
 つ通すことができました。
 ヒレをのり付けし、口に竹の輪をリボンで縫って出来上がりです。

  真っ白な一枚の布が完成予想図の様になり、みんなで協力してつ 
 くり上げた喜びに満足の様子でいっぱいでした。

 
       
風 薫る5月        園長  紀 俊武   
 
 心地よい風を受けながら 子どもたちは園庭のあちこちで自由あそ
 びを楽しんでいます。

   年長組
  
 生活の継続があり、自分たちは何をすれば良いかを理解しています。
 この3月に旧年長組とのお別れ会の中で 次は君たちやで!と任さ
 れ頼まれことがあります。
 園全体の事や、小さい組の子どもたちへの思いやりなど、自覚を持
 っての日常がくりひろげられています。

 朝の会に始まり、グループの仕事、係の活動や当番の仕事に取り
 組みながら一日のスタートが順調に行われています。
 やはり一番大きいクラスという気持が強く、やりとげる事一つ一つに
 自信がついてくるのでしょう。

   年中組

 昨年の3クラスから2クラスへの変更で、やや人数が増えた感じはあ
 りますが、いろいろな事に取り組む上で、丁度良い規模になったと思
 います。 

 進級児は一年の経験があり、生活面での流れは身についています。
 新入児は新しいこととの出会いですが、以外と早く園生活に慣れ、
 友だちもできている状態です。
 
 先生から教えられ、まわりの友だちからもリードされる事で大体の園
 でのあり方を体得できた段階と言えます。
 朝の会を始め、先生がリードしながら生活のパターンを身につけて
 いってるところです。
 
 進級児には時に、3才児に戻るケースが出てきますが、遠足が終わ
 る頃には、皆んなの仲間入りをするでしょう。
 運動会でも、少しずつながらダイナミックなあそびも出てきています。

   年少組

 久しぶりに4クラスとなり、小さい組からの活気で、全体が押し上げ
 られるような気がしています。
 
 ウンチ、オシッコから衣服の着脱に至るまで、先生の手を借りていま
 したが、少しずつ自分で出来た!という子が増えています。
 一つできたことが自信になり、次の事へと入っていけます。
 ボタンがはめられたと言っては喜び、階段が登れたといって行動が
 広がり、見るもの触れるものすべてが、新しいことばかりで、不安な
 一面を持ちながらも、園生活が楽しいものになってきています。
 
 登園すれば精一杯努力をしていることでしょうから、一ヶ月の疲れも
 出る頃です。
 家庭での休息も大切にしていってほしいものです。

 たまには悲しくて涙する子もいます。しかし、あそびや友だちを通し   てすっと入ってくるようになりました。
 着実に園でのあり方を身につけていっているところです。
 明日からは連休。 明ければ「遠足」が待っています。
 
 
 
   平成20年度が始まりました   園長  紀 俊武  


   4月7日    始業式

 進級児の子どもたち。
目をきらきらさせながらの登園。
一つ大きくなったことへの喜びを全身で発しているようです。

特に年長児は、あれもこれもと、色々なことが出来ることへの期待が大きいようです。

年中組の子どもたちにも、明日は小さい友だちが入ってくるから、いろいろ教えてあげてね!という呼びかけに、大きくうなずいてくれました。
今年も良い一年になる予感〜!!


   4月8日    入学式

 昨日の雨もすっかり上がり、今日の日を待っていてくれたようです。
昨今は父母同伴の方が目立つようになりましたが、いずれにしても、嬉しくてちょっぴりはずかしい一日です。

2月の一日入園の経験もあり、比較的落ち着いた雰囲気で進行することができました。

明日からは一人での登園!お母さん方、さりげなく、背中を押してあげて下さい!
   



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